きみは他の誰にもならなかった。その理由はなんだろう?
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日曜日の夜更けにこんなことを考えてみる。
自分という一人の人間にしかなれなかった理由を。
幼い頃。
なんで自分は自分なのだろう?
そんなことを寝る前によく考えていた子供だった。
なんだか色んなところがむずかゆくなって、よく眠れなくなった。
まだ残っていた生まれる前の感覚と、自我が芽生える瞬間との狭間を葛藤していたのかもしれない。
スピリチュアルの世界では、人間は神様だったって話がある。
神様はなんでも叶ってしまう世界にいるから、悲しみとか苦しみとか辛さとかを味わえる地球に遊びにきているだけなんだ。と。
そんな本が今、本屋に平積みにされているぐらい。市民権を得ている。
要するに僕なりの例えで行くと、サッカーで毎回10対0で勝っていたら飽きちゃう。あるいは、マリオでスタートからクリアまでずーっと「スター状態」だったら、はじめは良くても、だんだんつまらなくなる。
そういう世界から、地球に遊びにきているだけなんだ。だからもっと楽しもうではないか、と。
あれ、ちょっとはじめに書こうとしていたことと、話が逸れ出した(笑)
とにかく、自我が芽生え、そんな時のことは忘れ去ってしまう。
そうして、僕らは大人になっていく。
だけど、大人になるってなんだろう。
会社や周りの人に合わせることか?
無理に笑顔を作ることか?
家族を立派に作ることか?
社会貢献をすることだろうか?
大人になるってのは、自分以外の何者でもない自分を生き始めた瞬間だ。
赤ちゃんのときは、なんでも周りがやってくれた。
だけど、いつしか自分の判断で全てを決めて、全てを実行しないといけない。
それは、自然なことだ。
その上で、世界が歪んでるなって思う瞬間がある。
自分以外の何者でもない自分が、自分以外の何かを目指すことが自然になっていることだ。それを良しとされること。
それは不自然だ。
すぐに〇〇の自分になりたがる。
会社名とか肩書きとかそんな感じ。
それはそれで必要ならいい。
自分がそれを欲するならいい。
だけど、それは手段であって、目的ではない。
あくまで、目的は自分自身であること。
その何かのために、自分を殺してはいけないよ。
なぜ何かに憧れる?徹底的に自分でいろよ。
きみはきみ以外の他の誰にもならなかった。
その理由はなんだろう?
何ができて、何ができない?
何が好きで、何が嫌い?
できなくても、嫌いでもそれが自分だ。
良い悪いではない。全てが自分。
むしろ全て良い。
そんなきみが、
ずっと大切にしてきたものは?
絶対にゆずれないものは?
そっと胸の奥。たしかめてみる。
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