後藤達哉の働き方、生き方、その思考。ぜんぶ。

仕事を楽しみ、輝いて生きる。

夢は持つべきかどうか?

先日、大学の授業に参加させていただいた際に、学生(1年生)からこんな質問が出た。

 

「夢ってあった方がいいんですか?」

 

就活やキャリアのことは、難なく自分の経験で答えてきたが、

ここまでどストレート、ピュア100パーセントの質問に、一瞬(0.3秒)考えたが、一般論化してもしょうがないと思い、確かこんな感じで答えた。

 

夢は無理に見つけようとしなくていい。それより、いろんなことにチャレンジして見て、自分に合うこと、合わないことを知る方がいい。合わないことを潰して行って、残ったものが、本当にやりたいことだし、やるべきことだから。

だから、興味を持ったことにどんどん手を出してみることだ、と。

 

自分はそうやって生きてきたし、社会人になってからも突っ走って突っ走って壁にぶち当たりながら、やってきた。でも少しずつ少しずつ、自分のやりたいこと、やるべきこと、に近づいていっている感覚がある。

振り返って見て、これが夢だったんだ。という感覚をもてることもある。

 

これも自分の経験で嘘偽りなく回答できたことだし、その場としてもベストな回答だったのだと思う。

 

ただ、こういったどストレート、ピュア100パーセントの質問には、正解はないと思っていて。

 

しかもその学生の今後の人生においてなんらかの影響を(良くも悪くも?)与えてしまったかもしれない可能性を(なんともおこがましいが)考えると、ふと、答えはそれでよかったのだろうかと、こちらもピュア100パーセントに思い悩んでしまったりする。

 

本当に正解はないし、自分の経験から答えていることだから、ある意味、絶対的なことなんだけど、もっと一般化した答えはなかったか?と考える。

 

なんとも言い訳がましいが、とてもとても補足をしたい気分なのである。

 

 

例えば、夢は無理に持たなくていい、それより使命を持って生きろ、とか。

 

夢は、自分の今まで生きてきた経験や価値観の中でなんとなしに選んでいる場合が多い気がするし、自分の経験を振り返ってみても、それは夢ではなく「憧れ」であることが多い。

 

「憧れ」はつまり、他人の価値観で、世間のものさし的に、かっこいい、とか、すごい、とか思われたい感情から生まれるものだ。

 

そうではなく、主観的に、本当にそれは「自分が」やりたいことなのか?やるべきことなのか?を自問自答すれば、その答えが出る。

 

もっと言うと、自分だからできることなのか?自分にしかできないことなのか?

 

これが、使命感につながる。

 

よってそれは「憧れ」ではないか?ということで自分を限りなく客観的にみながら、

それは本当に今、自分がやりたいことなのか?を限りなく主観的にみるということが大事なのだ。

 

結局、夢という言葉に引っ張られすぎて、本当にやりたいことができてないのが不幸な状態だ。

 

個人個人がそれぞれのやりたいことをやって「幸せ」な状態を目指すのが本来であろう。

 

なので、夢という言葉に引っ張られずに、本当にやりたいことは?自分にとっての「幸せ」は何か?を、自分と向き合い考え続け、行動し続ければ良い。

 

なので、僕は夢より、使命という言葉がしっくりくるのだ。

 

 

とはいえ、使命や、人生の目的などということを、大学1年生に語ったところで、余計混乱する可能性すらあり、、まずは行動し、経験してみるしかなく。結局は、自分の回答でよかったのではないかとも思う。

 

 

やはり絶対的な答えはないのだ。

 

経験でしか人はものを語れない。これもまた真なり。

 

あの時、あの場での回答はそれでよかったのだろうか、という想いを胸に、この記事を補足と変えせていただきたい。

 

あるいは言い訳として。