後藤達哉の働き方、生き方、その思考。ぜんぶ。

仕事を楽しみ、輝いて生きる。

「悩み」は「言語化」で解決する。コピーライターとカウンセラーの共通点。

Facebookツイッターでもちょくちょく紹介させてもらっている、圏外コピーライターの銭谷侑さんと話しているとき、全然話していることとは、別軸というかトータルの印象で、すごく感じるものがあった。

 

それは、内に秘めたカウンセラーのポテンシャルがすごくにじみ出たてこと。

 

それをその場で、思いつきで伝えてしまうと、話が散らかってしまうと思ったので笑、後日、ご本人にもメッセで伝えたのだが。。。

 

コピーを書くというのは相手を想うことだからか、心の(体験の)幅が広いからか、つまりは直感で思っただけなのだが笑、もうちょっと深掘りして言語化してみたいと想う。

 

コピーを書くお仕事というのは、例えばその商品の魅力をいろんな角度や切り口から見て、世の中に対して、こんなスンバラシイものですよ!ってのを、こんなスンバラシイものですよ!っていう嫌味なく自然に、かつ独自の切り口で、言い当てて、発信するっていう、まぁ言葉のスペシャリストでもあり、むしろ心のスペシャリストな気がしている。

 

やっぱりいろんな角度から見たり、いろんな体験からそれを編集する能力がずば抜けていないとできない。それでいろんなストーリーが描ける。

 

そもそも「編集」するってのはインプットがないといけないわけで、良いことも悪いこともたくさん知っていて(もちろん広告の事例も生き字引みたいに知っていて)、体験の質と量が多くないとできない仕事だと思っている。その上で、テクニック、みたいな。

 

その商品の魅力を引っ張り出してあげて、言語化する行為はカウンセラーにも似ている。相手が商品か人かどうかの違い。

 

ただ、カウンセラーはどちらかというと引っ張り出してあげるというよりかは、相手の話を聞いてあげて、相手自身に気づかせる行為。だから相手が自発的にそれを行うつもりがないと、カウンセリングは失敗に終わる。

 

当然、クライアント(人)が自走していくためには、自らの力で立ち直らせる必要があるが、場合によっては、こちら側で引っ張り出してあげて、言語化するってことも有効だと考える。

 

それはカウンセラーではなく、コピーライターができることなのでは?と。

 

ここで、「自分とは何者か?」という悩みについて。

 

「自分とは何者か?」という問いは人間の永遠のテーマであり、特に現代のロールモデル不在の時代に若者にとって、悩みは尽きないのではないだろうか。

 

また、ある程度企業で走りきった後に、迎える「中年の危機」に際しても、自分はこれで良かったのだろうか?会社自体にアイデンティティーを見出しすぎて、自分は何者かわからなくなっている状態に陥る。40歳ぐらいの立派なサラリーマンたち。

 

ある程度経験もあり、会社でも活躍したこともあるのに、本当の自分からは遠ざかっていく感覚。もちろんそこの会社以外に本当の自分を見つけることは、本質的にはやりつづけないといけないが、まず一歩目として今まで頑張ってきた自分を、肯定し、それを言語化する作業というのは大切だ。

 

そこで、その人の生い立ちや体験、スキルセットなどから、コピーライターがヒアリングして、その人を一言で言い当てて言語化してあげる、みたいなことはとても良いことなんじゃないかと。

 

そこで、これも銭谷さんの紹介ですが、

www.timeticket.jp

 

肩書きをつけてくれるコピーライターなんかもいるらしい。

 

俺は〇〇なんだ!と自信を持って一言で言えるってのはなかなか安心できるコトなのではないかなと。

 

僕は自著の出版に際して、相談したいなってシンプルに思ったけど、「自分とは何者か?」ということに対して、悩んでいる人もこんな人に相談してみると良いかもね。

 

大手広告会社もヒトとカネを投資して、海外展開や新規事業展開など、大きなことをやって成功しているけど(それはもちろん素敵なこと!)、例えばこういった個人にフォーカスした新規事業はどうですかね?

 

超一流のクリエイターたちに、自分の、人生の魅力を引っこ抜いてもらって、言語化してもらう。そこでまた明日への一歩を踏み出すことができる。

 

はじめは、CSR的なところになってしまうかもだけど、個人的にはすごい興味ある領域だなぁ。