後藤達哉の働き方、生き方、その思考。ぜんぶ。

仕事を楽しみ、輝いて生きる。

人間の条件とは

ハンナアーレント『人間の条件』の活動的生活における3つの分類「労働(labor)」「仕事(work)」「活動(action)」について。ここのところ自分自身、活動が中心となっている感覚がある。仕事自体が活動になりつつある。活動とは多様性をベースにしたモノや事象を介さない直接的なやりとりであり、多数性差異生を前提にしながら、同時に独自性をも手に入れる。相互に認め合う行為と理解。まさにこれからの時代に政治家やアーティストのみならず一億総活動時代に入っていくと思われる。その多様性、ロールモデルが不在のなか悩み苦しむ人々もいるだろう。そういった人たちを救うこともまたひとつの活動であると個人的には考える。アーレントは産業革命(大量生産、大量消費)により仕事が労働に置き換えられ、仕事と活動が失われた(動物化)としている。そんな仕事を見失った近代から、テクノロジーの力でそれを復権させる現代そして、未来。仕事の復権そして、仕事自体が活動になる。自分たちはどう人間らしく、自分らしく(否、自分そのものとして)生きていくか。やはりそこが最大のテーマである。自分を活かして生きること。これが仕事であり、また活動である。そう実感している。そこに向かうためには活動的生活に対比される観照的生活がより大切になってくる。それは真理を感じること、哲学することなどとされているが、つまり自分自身と向き合うことに他ならない。自分自身と向き合い、自分自身を世の中にありのままに差し出す。それが僕なりの「人間の条件」であり、生きるということである。ちなみに観照的生活に有効なのは読書、温泉、散歩である。