日本からザッカーバーグやジョブズが生まれない理由
まずはディズニーの話をする。
ディズニーはマーベルを買収したわけだけれども、
僕がキャラクター業界のときに、マーベルは日本だけうまくいってないって聞いた。
それは色々要因があると思うんだけど、文化の違いがすごくあると思う。
僕はああ言ったスーパーヒーローかっこいいと思うし、いいと思うんだが、
日本はそうではないみたいだ。
かっこいいと思うかどうかってのは、憧れるとか、どっちかっていうと
「共感」できるかどうかが重要なように思える。
だから僕は共感できてるんだけど、日本人はそうじゃない人が多いみたいだ。
小さい子だって、憧れたりとか、自分もああなって見たいっていう
「自分も」っていう共感があるわけ。
だからなりきり要素の強い、ライダーベルトとか、プリキュアの衣装とかが売れるわけだ。
翻ってディズニーのマーベルの話でいうと、主人公の変身前の「職業」にポイントがある。
例えばアイアンマンは「起業家」で金持ちだ。
ウルトラマンはなんだ?政府の一員であり、隊員、つまり「公務員」的なサムシングなのだ。
みたいなところに文化の違いはある気がするのだ。
ワンマンっていうか(裕福で恵まれた)一人が目立って、世の中を変えて行くってのが
許されにくいってことかもしれない。
弱者が(みんなで)集まって権力に向かって行く、みたいなストーリーとか、すんげえ貧乏だった人が頑張ってV字回復して行くみたいな話すきだよね、日本人は。
苦労は美徳とか、清貧とか、そんな刷り込みがまだまだ文化として残っている。
それに、やっぱり大きなもの、権威があるもの、安定したものに目がない。
極論、すんげー金持ちより、大企業の社員の方がすごいってなる。
ローンだって、年収2000万円の作家より、大企業の年収500万円のサラリーマンの方が組みやすい。
だから、日本ではザッカーバーグとかジョブズは生まれにくい環境なんだろうと思う。
現に、ホリエモンとかは今ではだいぶ市民権を得てきたけど、ハメられて?捕まったわけで。
そう言った意味では、大企業とベンチャーを掛け合わせることでイノベーションを起こすみたいな動きはやっぱり正しい。
もっと協力しあって、新しいこと、面白いことをするべきなのだ。
本当の意味で革命を起こすようなアントレプレナー、リーダーはあまり求められない文化、環境の中で、日本のサービス、企業の体力はどんどんグローバルに見ても相対的にもどんどん死んで行くのだから。