教科書には載っていないアライアンス(パートナーシップ)
企業同士のアライアンスのスタートには「共感」と「尊敬」がなくてはならない。これがないまま進むと、結果的に企画や戦略に無理が生じてくる。
だから僕は社内でも社外でも年齢関係なく「仲間」と想えるような「人」と仕事がしたいんだな。そしたら大体うまくいく。会社は「人」がつくってるから。
「尊敬」するには、まずは、相手のことを知り、自分のことを知ってもらい「共感」できるかどうか。それは背景であり、理念であり、向かうべき方向性だったり。
根っこの部分で「共感」できない相手と、ビジネスの下心で繋がっても意味がないのだ。
その上でそれぞれが、それぞれの「もっていないもの」「もっているもの」を整理して、相手が持っているものに対して、素直に敬意を表する。
お互いに「尊敬」した上で、その「もっているもの」(教科書的に言うと「リソース」)同士を「掛け算」する。(但し、「絶対に譲れないもの」は譲ってはならない)。
すると、
1+1=2だった世界が、1×1=10(ときには20000だったり)
の世界に生まれ変わる。
その世界を、創ることができる。
きっかけをつくり、導くこと。
これがアライアンスだ。
正解が一つではないだけに、決して「楽(らく))ではないが、それが「楽(たの)しい」のだ。
そう考えると、ひとつの解に向かって効率的に事をなすとは真逆の概念であり、一見、非効率に見られがちである(が、その社会的インパクトは前述のとおり)。
ゆえに、まだまだなかなか理解されにくい仕事であり、職種であると感じている。
ただ、これからさらに「正解のない世界」が加速するなか、ある意味0→1ともいえるアライアンスを軸としたビジネス開発は、より色々な業界で(否、業界という概念すらなくなっていくだろう)必要になってくる。
と、たまにはアライアンス戦略室長らしいことも書いてみる。